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BATMAN

ティム・バートン監督のBATMANと他の監督のを見比べると、
明らかに、ティム・バートンの作った2作の方が好みだ。
凝った背景や小道具、人々の衣装、暗くて怖い景色、画面の色合い、通好みの配役、底辺に流れるユーモア。
人心地がつく、という言い方が正しいのかよくわからないが、温度としては人肌なのだ。
悪役も単なる悪役でなく、ゴッサムシティーも「悪のはびこる」と付く割には魅力的、そしてヒーローだけが輝いている訳ではなく、どちらかというと、ヒーローが余り輝かない。

それに比べると、ジョージ・クルーニーのバットマンは悪くはないが、どうもピカピカで全体として薄っぺらい。いや、これは、ジョージ・クルーニーのせいではない、監督の色なのだ。

で、このフィルム、ジャック・ニコルソンがジョーカー役だ。
今見ると、若い。「恋愛適齢期」の姿と違い、ツヤツヤしている。
大体からしてジャック・ニコルソン自身が既に怪人であるところに、
あの顔であの動きである。
存在感で他を凌駕してしまっている。

それから、マイケル・ガフ。思わずニヤリとする配役。
キム・ベイジンガーは、ギャーギャー叫び過ぎ、あまり賢く無さそうな「金髪の美人」の役。

マイケル・キートンをこのヒーロー役にしようと思うのは、他の監督では多分あり得ない。

年を経ても観るに耐えるフィルムは実は余り多くないのだが、
これは大丈夫だろう。
完成度としてはBATMAN RETURNSの方がより高い。
by sheknows | 2005-02-19 03:38

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