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聴衆を前に

大勢の前で話す事が得意な人は多分あまり居ないだろう。
妙に緊張したり、いつもなら出ない癖が出たりする。

緊張して手や足や声が震える。
マイクを持つ手が震えると、余計にあがる。
声が震えて聞きづらくなるのが意識に登ると、台詞を忘れる。
原稿が読めなくなって、益々あがる。

「え〜っと」「あの〜」「で、ですね」「〜のほう」などの言葉を無意識に頻回に使う。
話しの流れが遮られるし、聞いている側はかなり耳障りだ。
何度となく繰り返される言葉の合間に本来伝えるべきメッセージが挟まるのだが、それが相手に届く前に失速する。

普段の話し言葉以外で、説明したり語ったりする場面は普通そう多くはないのだが、仕事上ではどんどん増える。
講師をしたり、プレゼンテーションをしたりする機会は増える。

増えると、慣れる。
慣れると、何て事はないし、上手い運び方や上手い掴みが出来るようになり、ボキャブラリーもそれなりに増える。比例してあがらなくなる。

話し方の癖は、直そうと努力しないと、直らない。自分の話し方の癖を知るには、自分が話しているのをビデオや音で撮って、確認するのが一番だ。恐ろしく辛いが、自分の姿や声やテンポや表情を客観的に見て、「あ〜…」と思う所からスタートする。ロールプレイも仲々効果がある。

段々、人前で話す事が面白くなってくる。自分が話す事で、何十人と居る聴衆の眼をこっちに向けさせ、どんよりしている空気が生き生きした雰囲気に変わる瞬間は、結構快感だ。
by sheknows | 2005-02-08 20:05 | お仕事

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