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ツール・ド・フランス 2010 stage9〜11

豪雨でJスポーツの中継が見られない…という週だった。
何で今やねん、というタイミングでドド〜っと降る。
ツール・ド・フランス 2010 stage9〜11_c0032580_12235738.jpg

雨の間隙を縫って定点観測地点へ。
ちょっと、いやずいぶん土砂崩れがあり、峠は封鎖。
山道は砂利や石や木の他にもかなり思いがけないものが転がっている。
でこぼこのある路面はちょっとした小川になっている箇所もある。
いつも澄んだ流れの川は泥の色。
あまり遠くまで行かない方が良さそうに思ったので、近所をぐるぐるしていたが、
帰って来たら…泥ドロに汚れていた。ヘルメットの隙間から頭にも泥が…。

ここのところ、
ツールの中継を、小生の好みの問題で、副音声を利用する事が増えている。
副音声だと、状況説明無しで何にも分からんのであるが、
案外、レース画像そのものに集中できて、良いのだ。

そもそも、
ロードレース観戦とフライングサーカス鑑賞とはちょっと似通う所がある。
ダラダラと、
一体どこがこの見所なのか、面白みなのか、分からん、
おもんない、時間がダラダラすぎて行く、
長過ぎる、見ている小生がしんどいねん、
あ〜、もう…あかんかも
と、
油断していると、突如
…っ!!!!
炸裂する。

そんな所。
要するに、辛抱強くダラダラ見続ける事による面白さ増幅、なのです。

では、

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stage9
カデル・エヴァンスが猛暑にもかかわらず青白い顔で遅れ始めたとき、
半分目を閉じて観戦していた小生はスックと立ち上がった。
「よっしゃ〜!!!」

今中氏でなくとも、「ハンガーノック?!」を疑った訳だが、
前を見る余裕も無く、サンタンブロジオ必死の引きでエヴァンスがゴールした時には18位と表彰台圏外に。
マイヨジョーヌの大幅な遅れは、しかし、左肘の骨折によるものとレース後発表された。
…。
骨折。
しばらく前に、「よっしゃ〜」と振り上げた拳が虚しく空を切る…。

一方、駆けても駆けても2位のサンディ・カザールが逃げ集団で付き位置を保ったクネゴ辺りを蹴散らし見事初優勝。クネゴ…もう観客からの人望も失ったな。「すっかり駄目」な人として確立された訳だ。サンディ・カザールって割に強面なのだね。

サクソバンクのセレクションペースアップ
フォイクトの守護神的走り
アンディが何度も何度もアタックをしながらもコンタドールに付かれて離せずのゴール前
逃げに追いついて来たアンディにカザールが驚く様
カーブ直後のゴールでガッツポーズ全然できひんやん、のカザール、でも、力強いゴールだった。

アンディにマイヨジョーヌ移動。案外普通に似合う。

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stage10
総合優勝はもう諦めた、ステージ狙いで行く。と奴隷解放宣言した途端のレディオシャック攻撃。
キリエンカも最終まで粘ったがパウリーニョには叶わなかった。
うむ〜、永らく抑圧された人間の解放感がよく現われていたねぃ。
アンディ・シュレックは、黄色いジャージで何の違和感も無し。
スタート直後から逃げが決まらず、殺伐とした雰囲気で集団が進む、1時間ほどアタックを繰り返した後、突如、4人の逃げが容認され、集団のペースは時速28キロに。
その境界線を初めてマジマジと見た。
集団はそれ以降のんびり走行。
ナーバスなステージばかりでは選手達も持たんという事か。

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stage11
平坦ステージ。序盤に3人の逃げが決まり、ステージ狙いのHTCが引き続ける。
うむ〜、と思っていたら、
終盤、なんと横風戦法をサクソバンクが選択。
アスタナのアシストは千切ったが、
ヴィノクロフに守られたコンタドールは集団内に位置を保ち、
力を使い果たしたサクソバンクアシストも千切れて行った。

ゴール前スプリントは、
レンショーに運ばれたカヴェンディッシュが攫った。
しかし、名うての発射台レンショーがヘッドバットと封じ込めでペナルティ。
何とレース除外となってしまった。
誰も落車しとらんし、そこまでせんでもええやんか、と
ツール序盤の落車の凄まじさを思うと、言いたくなるね。
by sheknows | 2010-07-18 12:21 | ロードレース

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