<   2005年 05月 ( 22 )   > この月の画像一覧

THE RECRUIT

リクルート
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:アル・パチーノ、コリン・ファレル、ブリジット・モイナハン
2003年 アメリカ

CIAのトレーニング、NOCへの登用を経て二重スパイを探る為に利用出来るモノは利用するように指示を出されたジェイムズと教官バーク。自分の周りが全て不確かに思える時、恋すら利用してまで追い求めるものは?

アル・パチーノとコリン・ファレルのやり取りは、そのまま老獪な俳優と生意気な才能ある若造のやり取りでもあり、意外に見応えがある。
アル・パチーノは独特の間を取ったリズムで、例の声での台詞。瞬きをほとんどしないあの眼で「全てお見通し」である。
対するコリン・ファレル、ワークアウトが大嫌いな割にいい身体で敏捷、勉強大嫌いだった割にスマート、「やんちゃ」な表情。普段はアイルランドアクセントだが、今作でもアメリカンアクセントを使いこなす。

フィルムであるのは、実際にCIAの訓練で行われる内容と同じだそうだ。あんなトレーニングにこんなトレーニング、はあ、小生は駄目だね。信じていいのか信じてはいけないのか、そんな逡巡は小生の日常にもあるが、こんなプロフェッショナルにかかったら、手も無く騙されて、その事にすら気がつかないかもしれない。いや、「しれない」どころじゃないな…。

突っ込みどころは色々あるが、ま、いいか。
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by sheknows | 2005-05-31 20:16

CIDADE DE DEUS

シティ・オブ・ゴッド
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:アレクサンドル・ロドリゲス、レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ、セウ・ジョルジ
2002年 ブラジル

1960年代のブラジル・リオの観光地でない場所、スラム「シティ・オブ・ゴッド」。少年が当たり前のように銃を持ち、強盗を働く所。年上のチンピラの強盗を機会に人殺しに目覚め、悪の才覚を発揮するリトル・ダイス。銃よりカメラが欲しいブスカペを軸に描く。

オープニング、鶏の目線に釘付けである。
スピーディで濃厚なカメラ。
お説教臭なし、一方的な悪の描き方も無し。
生々しくしかし、ストーリーは破綻せず。
恐ろしく且つスタイリッシュ。
深読みは如何様にも可能だろうが、粘っこくて無責任な「嘆かわしい」というようなありきたりなコメントはこのフィルムには無用である。

チラシが強烈過ぎて敬遠していたが、映画館でかかっていた時に観ればよかった。
音楽がいいのでサントラを探そうと思う。
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by sheknows | 2005-05-29 18:58

Monty Python's Flying CIrcus 4th series

第四シリーズのフライングサーカスは、既にこの番組に飽きたジョン・クリーズが出演しておらず、ある種収拾のつかない抑制のはずれた雰囲気が漂っている。「実験的」という表現がより適当かとは思うが。よりエスカレートし、爛熟のスケッチの数々をどうぞ。

「気球の黄金時代」ではモンゴルフィエ兄弟が登場して初飛行に成功したというのに、気球のことはそっちのけで「風呂に入っていない」ことばかりしゃべっていたり、気球の設計図をグラスゴー訛りでフランス国王の家来を名乗る人物が奪いに来てしまう。
「ハムレット」が登場するのはやたらとお洒落な音楽と画面構成のオープニングに続いて、アメ車に乗って。精神分析医のカウチに滑り込む。「もう『生きるべきか死ぬべきか』と言ってくれ、と言われ続けるのにはうんざりなんだ!」と訴える。
しかし、何と言ってもこのシリーズの中では「エリザベス女王障害レース」。このスケッチが始まった瞬間、飲み物を飲んでおられない事を祈る。
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by sheknows | 2005-05-28 14:25

MAR ADENTRO

海を飛ぶ夢
監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:ハビエル・バルデム、ベレン・ルエラ、ロラ・ドゥエニャス
2004年 スペイン

実在の人物:ラモン・サンペドロの手記を読んだアレハンドロ・アメナーバル監督による映画化。28年間を四肢麻痺で車椅子を使わず自宅のベッドで家族の介護で過ごす男の尊厳死を求める心を描く。

尊厳死とは何か?死を選ぶのは罪なのか、権利なのか?何故、自ら死を選べるのか?そもそも生きているとはどういう事なのか?
生と死の境目にカメラを合わせてきたアレハンドロ・アメナーバルが真っ向から問いかける。

尊厳死を求めて訴えを起こすラモン・サンペドロを支える弁護士フリアもまた、自らの命について考えている。彼の周りでは新たな命が生まれ、家族の思いが錯綜する。
ラモンと弁護士フリアとは、死の捉え方が全く正反対だが、共感と愛情を持つ、二人だけが分かり合える世界がある。ロサはラモンに自分の悩みを聞いてもらいたい、受け入れてもらいたい、身の回りの細々とした世話をしたい、ラモンの存在を得て自分を確認したい、という自分本位の愛情だが、ラモンはそれを知っていて、彼女の存在を受け入れる。取り巻く家族、兄の「死んだらもう会えなくなるんだぞ」という台詞、兄嫁の穏やかな介護の様子、甥とのやり取り、そして父親へのラモンの眼差し。

ハビエル・バルデムは、手足を動かさず表情・声での演技、しかも実話に基づくもので、さぞかし苛酷だったのだろうが、素晴らしい演技力。ガリシア地方のアクセントで、声域を広げこの大役を果たした。
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by sheknows | 2005-05-25 18:29

PHONE BOOTH

フォーン・ブース
監督:ジョエル・シューマカー
出演:コリン・ファレル、フォレスト・ウィテカー、ラダ・ミチェル、キーファー・サザーランド
2002年 アメリカ

NY8番街に最後に残った公衆電話ボックス、鳴った公衆電話を反射的に取ってしまった男と電話の主と会話が始まり、「事件」になっていく。電話を切れば殺すと脅されそこから動けない男の周りに集まる警察・妻・愛人・テレビ中継・野次馬。警察の狙撃部隊が男を狙い、電話の主が男とその周囲の人間を狙う。

ほぼコリン・ファレルの独り舞台。苛酷であったろう台詞の量と出ずっぱりの81分、下手な役者だったら観ていられないに違いない。お見事。このアイルランド出身の俳優は少し変わった雰囲気がある。見飽きない意外な表情で人を惹き付ける。
フォレスト・ウィテカー、昔はもっと身体全体が小さかったような気がしたが、気のせいか?
キーファー・サザーランドは「出ずっぱり」。

予算が少なく、10日で撮ったらしい。このフィルムは設定とコリン・ファレルと10日の順撮りで異様な緊張感を保って成功。
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by sheknows | 2005-05-24 02:22

LOS AMANTES DEL CIRCULO POLAR

アナとオットー
監督/脚本:フリオ・メデム
出演:ナイワ・ニムリ、フェレ・マルティネス、サラ・バリエンテ
1998年 スペイン

偶然・運命に引き寄せられる、或は、翻弄されるアナとオットーの物語。それぞれのエピソードをアナ・オットーそれぞれの視点から描く。淡々とした描写で、スペイン映画はカラフルなものだというのは単なる思い込みだと言う事がよく分かる澄んだ映像。輪廻・必然・繰り返しなどが言葉で映像でシチュエーションで効果的に現される。不思議な雰囲気のフィルムである。

運命の人、運命の人、運命の人、何度口の中で呟いても、いきなり出現する訳ではなし、たまにはこういうフィルムを観ながら「運命の人」について考察するのも一興かと。
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by sheknows | 2005-05-23 01:16

KATE & LEOPOLD

ニューヨークの恋人
監督/脚本:ジェームズ・マンゴールド
出演:メグ・ライアン、ヒュー・ジャックマン、リーヴ・シュレイバー、ブレッキン・メイヤー

いつも隙のない洗練されたファッションのケイトが1876年から時空を超えてやってきたレオポルド公爵と恋に落ちる、というロマンチックなフィルム、しかも、メグ・ライアンだ。率直に言って、お手上げである。

あんまり深く考えてはいけない。公爵がいきなり自分で朝食作る訳がないだろ、とか、あの指輪はいいのか、時空を妙な形で越えたぞ、とか、そういう突っ込みは無粋なので禁止。メグ・ライアンの小首を傾げるいつもの仕草と可愛くない物言いにゲンナリしてはいけない。ケイトの何が男心をくすぐるのかという根本的な疑問を持ってもいけない。

ヒュー・ジャックマンは時代劇衣装の方が似合う。白馬の王子様を体現し天晴。当初リチャード・ギアにこの役はオファーがあったようだが、ヒュー・ジャックマンで正解。
そして、ブレッキン・メイヤー、捨て置けないバイプレイヤーである。

ワインでも(マスカルポ−ネ+イチゴのトーストでも可)傍らに置いて、どうぞ。
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by sheknows | 2005-05-23 01:14

REIGN OF FIRE

サラマンダー
監督:ロブ・ボウマン
出演:クリスチャン・ベール、マシュー・マコノヒー、イザベラ・スコルプコ、ジェラルド・バトラー
2002年 アメリカ

現代のロンドン、永きに渡る眠りから覚めた巨大龍が焼き尽くし、生き残った人々は荒野に潜み細々と暮らす。そんな中、サラマンダーを倒すため、勝ち目のない闘いに挑むヴァンサンと共に再びサラマンダーの巣と化したロンドンにクインは再び戻って来る。

まあ、ヴァンサン達が武器やガソリンをどうやって調達したのか、などと突っ込むのは止めて、ぼさーっと観る事にしましょう。

クリスチャン・ベールとジェラルド・バトラーが子供達の前でする「寸劇」はオカシイし、中世と現代が混じったような雰囲気も面白い、更に、マシュー・マコノヒーのスキンヘッドでマッチョな役所は、ラブコメディーに出演しているときよりも良い位。

だが、非常にお金をかけたと思われる龍のVFXには驚きはない。ナチュラルでリアルであることに、もう意外性はない。この手の映像に小生を含む観客は慣れてしまっている、確実に。だから、「凄い映像/大金を注ぎ込んだVFX」というのはもう既に売り文句にはならないぞよ。
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by sheknows | 2005-05-22 10:56

Tesis

テシス・次に私が殺される
監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:アナ・トレント、フェレ・マルティネス、エドゥアルド・ノリエガ
1996年 スペイン

「オープン・ユア・アイズ」で知られ、「アザーズ」を撮ったアレハンドロ・アメナーバルの23歳での長編デビュー作。
ヴィクトル・エリセ監督「ミツバチのささやき」のアナ・トレントが主演。「バッド・エデュケーション」のエンリケ:フェレ・マルティネスが冴えない屈折した学生役で、更に「オープン・ユア・アイズ」主演のエドゥアルド・ノリエガはアレハンドロ・アメナーバルの親友であるらしく、顔は良いが得体の知れないハンサムな学生役。

アンヘラが論文の資料にするために求めていた「暴力的な映像」がきっかけで起こる疑惑と恐怖。しかして、そこに内包される人間性の闇。「大衆の求めるもの」、「興味本位」から出た行動の人間の多面性を最も分かり易く現しているのではないのか?残忍さや恐怖へ吸い寄せられる傾向を、さて、あなたは否定できるのだろうか?

ドキュメンタリーではないし、社会派の映像でもないのだが、人間の元々持つ邪悪さを扱いサスペンスとして成功している出色のフィルムである。ただ、映画中のスナッフ・フィルムが生々しくて、誰彼構わずのお勧めは出来ない。「8mm」が駄目な人は止めたほうがよい、と思われる。
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by sheknows | 2005-05-21 02:07

BLADE3

ブレイド3
監督/脚本:デヴィッド・S・ゴイヤー
出演:ウェズリー・スナイプス、クリス・クリストファーソン、ジェシカ・ビール、ライアン・レイノルズ

「場末の映画館」を絵に描いたような、今時珍しい位寂れた雰囲気に満ち満ちた映画館で観た。スクリーンの右側にはうっすらシミがついている。平日の昼間だったせいもあるだろうが、観客3人。スタッフの方が多い。何故か完全入れ替え制だった。例によってビールを飲んでいい気分で参上。

武士をイメージしたと思われる所作や、ブレイドの使う刀、ブレイドの儀式が一々大袈裟で、毎回「むふふ」と笑わせてくれるのだが、それは今作でも同じく。決めのポーズにやたら重量感があるのも同じく。
ブレイドを演じるウェズリー・スナイプスはあらゆるマーシャルアーツに精通している、といわれるが、前作ブレイド2では身体の動きが重く、ある意味重厚ではあったがもうアクションは無理なのか?と思わせるものがあった。が、今回はフィルムスピードの変化やら相方の登場で衰えを感じさせない(ように努力の後がみられる)仕上がりだったので、妙な言い方だが安心して笑っておられた。
ジェシカ・ビール、頑張っておった。

これを観て、確信したが、主人公があまり喋らないアクションものが我が輩は好きだ。ダークで寡黙で笑えるアクションもの。全ての要件を満たすブレイドシリーズである。
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by sheknows | 2005-05-19 21:58


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