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Monty Pyton and The Holy Grail

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あ〜、良い映画を立て続けに観ると自分まで良い人になってしまうようで、怖くなってくる。(なりませんね、なりたくてもなれませんね、はい)
厳選された食材を使って、腕利きの料理人が作ってくれた料理や自宅の庭で採れたというフレッシュな素材を使ってプロの主婦が腕によりを掛けて作ってくれた料理を食べ続ける感覚、という方が適切か。出てくる料理に飽きた訳でもなく、勿論とても美味しい。だが、普段のジャンクな食事とだらし無い酒の飲み方に無性に戻りたくなる。(リバウンドか)

で、ホーリーグレイルである。モンティ・パイソンである。
(え、モンティ・パイソンがジャンクフードだとか酒浸りだとかそういう事を言っているのではないので、念のため。慣れ親しんだ、という感じなのです。)
グレアム・チャップマンのよれよれな姿やマイケル・ペイリンの悪魔的な笑顔を、ココナッツの馬を、観たさに戻ってくる。

話し自体は一応アーサー王と円卓の騎士を元にしているが、一応である。一応。であるからして、聖杯が何かを知らなくても、特に支障はない。
毎回フランス兵がイングランド人を罵る台詞に戦き、妙にリアルな中世の村の景色に感心し、円卓の騎士が歌い踊るのに呆れ、次々と現れる敵に仰天しする必要はない。「むふふ」と笑っていれば良い。

小生はアーサー王のテーマが耳から離れず、時々仕事中に頭の中で鳴り響く事があって、困っている。

DVDに付いて来るレゴによる「円卓の騎士」、モンティ・パイソンをお好みの方は嬉しい筈。
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by sheknows | 2005-04-30 16:54

Angela's ashes

アンジェラの灰
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監督:アラン・パーカー
出演:エミリー・ワトソン、ロバート・カーライル
原作:フランク・マコート
1999年 アメリカ/アイルランド

ピュリッツァー賞を受賞した原作の映画化。
1930年代の極貧の一家の長男の眼を通して
苛酷な貧乏生活の中で、
嘆きではなく、ユーモアがベースにある家族の姿が描かれている。
描かれる事実は悲惨だが、重苦しくはない。

エミリー・ワトソンはエキセントリックな役も多いが、こういう抑えの効いた役も良い。
情けなくも憎めない父親像をロバート・カーライルが演じて、愛情があっても弱くて頼りにならない男の自分自身を情けなく感じている表情が秀逸。
そして、子役が素晴らしい。アラン・パーカーは子役を使うのが上手いのだろう。

アラン・パーカー監督の「コミットメンツ」も、アイルランドを舞台にした映画だった。地味な映画なのであまり多くの人が観た訳ではないだろうが、「アンジェラの灰」を気に入られたのであれば、是非。
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by sheknows | 2005-04-30 10:06

Mies Vailla Menneisyytta

過去のない男
監督:アキ・カウリスマキ
出演:マルック・ベルトラ、カティ・オウティネン、アンニッキ・タハティ
2002年 フィンランド
2002年カンヌ映画祭;グランプリ・主演女優賞受賞
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久しぶりに観たアキ・カウリスマキ作品。
淡々とした台詞の少ない、ぶっきらぼうとも見える画面から心に染み入る叙情。

世の中のメインストリームから外れた人々の格好良さのかけらもない日常が、
不器用で表情の少なく、無駄な事をしゃべらない登場人物や、
眺めが良いとは言えない風景が、
観た人に何を呼び起こすのだろう。
観る人毎に思いは異なるのかもしれないが、
「人生は前にしか進まない」という台詞は心に残っただろうか?

センチメンタルに堕すギリギリの所で留まるバランスを
良くもまあ保てるものだ。
と、この監督の作品を見るたびに驚嘆する。
毎回音楽のチョイスにもたまげる。

今は亡きマッティ・ペロンパーの写真が長々と映っていた。
カティ・オウティネンはカンヌ主演女優賞である、「マッチ工場の少女」を思い出し一人勝手に感慨にふける。c0032580_20391731.jpg
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by sheknows | 2005-04-29 20:39

BAD education

バッド・エデュケーションc0032580_23412920.jpg

監督:ペドロ・アルモドバル
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、フェレ・マルティネス、ハビエル・カマラ、レオノール・ワトリング
2004年 スペイン

アルモドバル監督の半自伝的な作品、と銘打たれたもので、観る前から愛憎のないまぜになった粘りのある感触を予測していたが、やはり、濃厚なものだった。

妖艶なガエル・ガルシア・ベルナル。疑いつつ待つフェレ・マルティネスの抑えた表情とクールな姿は見栄えがする。主演以外の役者もこの監督の作品では独特の味の濃さを持つ。
振り返る余裕も無い裏切り、欲望のあさましさ、狡猾さ、直情的で不器用な恋、色々なものを読み取る事が出来るのだろうが、鮮やかな色彩の画面からにじみ出るのは孤独を背負って立ち続ける事の力強さとそれらを見据える不動の愛情。

女性を描くとこの監督は妙にヒステリックな感じがして、癇に障るのだが、ほとんど男しか出て来ないこのフィルムで逆に普遍的なものを描くのに成功している。
冒頭のコラージュ、音楽のセレクトもよい。
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by sheknows | 2005-04-29 00:32

曽我簫白

□無頼という愉悦□c0032580_2330046.jpg
不気味な表情を浮かべる寒山拾得で知った曽我簫白の大規模な展示があって観に行った。
18世紀江戸時代の京都で活躍した画家だが、「異色」ぶりは最近大きなブームになった伊藤若沖に勝るとも劣らない。
伊藤若冲の展示を見終わると何だか自然にニヤニヤしてしまうような所があって、気分が高揚するのだが、それとは違って曽我簫白を立て続けに眺めると、疲労困憊、消耗する。

酒を飲み、円山応挙らの売れっ子をライバル視していたらしく、尊大な発言なども残っているようだが、小生は詳しくは知らない。絵に残されたサインも大げさで花印が入っているものもあるが、全てが違う形のようだった。だが、ユーモアが無い訳ではないが、毒を吐きつつ何かを削りつつ描いたかのような絵の数々、注文通りの絵は描かないと決めていたかのような偏屈ぶり、そして孤独をそれらに観て、消耗するのだ。

山並みは異様に鋭く、富士山を描かせればあり得ない形となり、衣は焼き板を重ねたかのような硬質なものとなる。普通なら愛らしさを漂わせて描くであろう幼児が妙で不気味。描かれた龍のブラックホールのような眼。そしてまた強い自意識の現れた絵を支える確かな技術。

我が輩は曾我蕭白が描いた龍が蠢き、鷹が羽ばたく瞬間を何度も思い描いていた。漫画的でもあるのだ、彼の絵は。アニメーション向きとも思える。

地味な作品だが鴉を描いたものが一番印象に残った。
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by sheknows | 2005-04-28 23:30 | 美術

Intolerable CRUELTY

ディボース・ショウ
監督/製作:コーエン兄弟
出演:ジョージ・クルーニー、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ、ジェフェリー・ラッシュ、ビリー・ボブ・ソーントン
2003年 アメリカ

ジョージ・クルーニーがやり手の離婚訴訟専門弁護士、キャサリン・ゼタ・ジョーンズがやり手の離婚成金(?)。男は離婚訴訟で良い条件のもと勝訴を勝ち取り続けて来たがその人生に虚しさを感じたのは、恋に落ちたからだった。女は恋に落ちたら負け、というゲームで勝負する。さて、決着は如何に?!

…という、作り的にはゴージャスで伝統的なスクリュー・ボールコメディ。現代的に、スタイリッシュに、且つ、コーエン兄弟ならではのスパイスが効いている。しかし、この手のものをセンス良く見せる事は非常に難しい。コーエン兄弟には珍しく、「商業的」な作品でもある。

コメディで役者の技量がわかる。そういう意味では、キャサリン・ゼタ・ジョーンズ(「エントラップメント」でがっかりして以降、彼女の出演作を観ていなかったが)がその存在感を十二分にアピールして成功している。ジョージ・クルーニーも二枚目役の時よりも生き生きしている気がする。
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by sheknows | 2005-04-25 21:35

BATMAN FOREVER

バットマン・フォーエバー
監督:ジョエル・シューマッハー
製作:ティム・バートン、ピーター・マクレガー・スコット
出演:ヴァル・キルマー、トミー・リー・ジョーンズ、ジム・キャリー、クリス・オドネル、ニコール・キッドマン、ドリュー・バリモア、マイケル・ガフ
1995年 アメリカ

ティム・バートンが監督から退き、ヴァル・キルマーがバットマンに抜擢された作品、と聞いた時点で食指が動かず、今まで触れずに来たけれど、もっと早くに観てもよかったかも知れぬ。
ヴァル・キルマーのほうがジョージ・クルーニーよりいい位だ。声がよい。ニコール・キッドマン完璧すぎる美しさを誇る。ジム・キャリー、この人はすごい役者なのだが、あんまり好きになれないのだ、何故か分からないが。

しかし、流石にティム・バートンチームの妙なダークさは無く、分かりやすい賑やかなバットマンであった。街の様子もサイバーパンクに変身している。色々細かく凝っているが、凝り方がティム・バートン色とは違って、美・スタイリッシュ方面に針が振れているのが、観た人には分かると思う。

エンドロールで流れるU2の曲が妙にひっかかり、現在CD棚から引っ張り出して聞いております。今更ながら。
クリスチャン・ベイルが主演でゲイリー・オールドマンも出る次作が、楽しみですな。
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by sheknows | 2005-04-25 00:46

Van Helsing

ヴァン・ヘルシング
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監督:スティーブン・ソマーズ
出演:ヒュー・ジャックマン、ケイト・ベッキンセール、リチャード・ロクスバーグ
2004年 アメリカ

レンタル屋では非常に人気があるのか、いつ行ってもストックが無いので、一体どれほど面白いのかと思って借りて観た。
しかし、…あ〜、ね〜。
大スクリーンで良い音響の元で観ると
楽しい、
かもしれない。

19世紀を舞台にしているようだが、
衣装が中途半端に現代風。
音楽がほぼ全編で大きく流れていて、
どういうシーンなのかを非常に分かりやすく演出。
たぶん続編が予定されているのだな、
と分かる「謎」の残し方。

ケイト・ベッキンセールは「アンダー・ワールド」といい、
ルックスでこの手の役が多いのだろうが、
身のこなしが今ひとつ、ふたつ、みっつ…。
動きにキレがない。
ヒュー・ジャックマンは中途半端にむさ苦しい。

夜のシーンばかりなので、画面は必然的に暗い。
3人の花嫁の飛んでいる時の表情なんかを観ながら、
のんびりビールでも飲む方向き。
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by sheknows | 2005-04-24 13:36

おぞましい二人

作・絵:エドワード・ゴーリー
訳:柴田元幸
出版:河出書房新社
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そもそもは、
友人夫妻の幼子に贈呈しようと考えて
購入したのだが、自宅で中身を確認して、
「あ、こいつはイカン。」
イギリスの「ムーアズ殺人事件」を元にして描かれたもの。
少なくとも彼の両親は喜ばないだろう。

というわけで、小生の本棚の一冊となった。
エドワード・ゴーリーの絵や文の奇妙な味わいを
訳出する柴田元幸氏の日本語はいつも見事である。

残酷な内容だ、気持の悪い絵だ、
と人に依っては拒否反応も起こす。
同情せず、お説教臭くもなく、シニカルでもない。
しかし、毒はあり、変でもあり、
韻を踏んだ文と、モノクロの線画が
醸し出す世界はヒンヤリしていて、小生を魅了する。
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by sheknows | 2005-04-24 12:38 |

黒糖粽

仕事で大阪に出かけたついでに、デパートの地下で黒糖粽を買って帰った。
「重五の節供」と書いてあるが、何と読むのだろう?などと思いながら。

笹にくるまれた小振りな黒糖粽は葛で形をまとめてあって、
少し冷やしてから食べると、
ツルンと次々口に入っていってしまい、
あっという間に目の前から無くなる。
黒糖の風味と冷えた葛であっさりしていて、
餅ではない。米は使っていない。
趣のあるパッケージも好ましい。

滋賀県の彦根市に本店のある「たねや」
洋菓子も別チャンネルで作っているが、
和菓子がやはり美味しい。
御使いものにも美しく無駄のないパッケージのセンスが良く、
しかも美味しいと喜ばれる。

黒糖好きの小生の偏った好みかもしれないが、ベーシックな「末廣饅頭」は黒糖風味の皮(皮というのか?すみません、お許しを。)に甘さを控えたこしあんが入っているとても小さな饅頭。こういったものも当たり前のように美味しい。

また今度、次は何を、と美味しいものの並ぶ中をうろうろする小生の目元はいつになく鋭く、口元は、…たぶん笑っている。
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by sheknows | 2005-04-24 11:30 | 美味しいもの


珈琲も紅茶もお茶も好き


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