カテゴリ:美術( 12 )

曽我簫白

□無頼という愉悦□c0032580_2330046.jpg
不気味な表情を浮かべる寒山拾得で知った曽我簫白の大規模な展示があって観に行った。
18世紀江戸時代の京都で活躍した画家だが、「異色」ぶりは最近大きなブームになった伊藤若沖に勝るとも劣らない。
伊藤若冲の展示を見終わると何だか自然にニヤニヤしてしまうような所があって、気分が高揚するのだが、それとは違って曽我簫白を立て続けに眺めると、疲労困憊、消耗する。

酒を飲み、円山応挙らの売れっ子をライバル視していたらしく、尊大な発言なども残っているようだが、小生は詳しくは知らない。絵に残されたサインも大げさで花印が入っているものもあるが、全てが違う形のようだった。だが、ユーモアが無い訳ではないが、毒を吐きつつ何かを削りつつ描いたかのような絵の数々、注文通りの絵は描かないと決めていたかのような偏屈ぶり、そして孤独をそれらに観て、消耗するのだ。

山並みは異様に鋭く、富士山を描かせればあり得ない形となり、衣は焼き板を重ねたかのような硬質なものとなる。普通なら愛らしさを漂わせて描くであろう幼児が妙で不気味。描かれた龍のブラックホールのような眼。そしてまた強い自意識の現れた絵を支える確かな技術。

我が輩は曾我蕭白が描いた龍が蠢き、鷹が羽ばたく瞬間を何度も思い描いていた。漫画的でもあるのだ、彼の絵は。アニメーション向きとも思える。

地味な作品だが鴉を描いたものが一番印象に残った。
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by sheknows | 2005-04-28 23:30 | 美術

河井寛次郎展

柳宗悦、浜田庄司らと共に「民藝」の祖である陶工河井寛次郎の川勝コレクションの展示を観てきた。
難しい蘊蓄にはあまり興味が無いが、
河井寛次郎の作品は、鉢や花瓶を実際に使ってみたいと思わせる。

この皿に何を盛ると合うだろうか?
真っ白で丸いお菓子がいいな。
こっちは鯛の造りを盛ってみたいな。
この食篭の蓋を開けて、何が入っていたら嬉しいかな?
ビー玉のような透明の飴がぎっしり入っていたら素敵だな。
この鉢に、水を張って、紫色の花を浮かべたいな。
真っ黒な花瓶に何を生けると良いだろう?
そして何処に置くと映えるだろうか?
こんな陶板が玄関に表札代わりに掛かっているような家ないかな。
この茶碗でお茶を振舞ってみたいものだな。
小さな丸い容れ物に、さて、何を隠しておこうか?
白く葡萄と栗鼠が描かれた煙草入れから出てくる煙草の銘柄は何が良かろうか?
マーブルの壷からは、蜂蜜がとろりと出て来そう。

などと、勝手にそんな事を考えて観るのが楽しい。
非常に真剣な顔をしてマジマジ眺めているので、
ヒトはまさか、小生がそんな事を夢想しているとは思うまい。
気に入りの作品に出会うと、そんな楽しい時間が持てる。
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by sheknows | 2005-03-07 00:46 | 美術


珈琲も紅茶もお茶も好き


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