フロスト警部

下品でベタなジョークを誰彼かまわず投げかけ、いつも同じよれよれの服、タバコの煙と灰がこぼれ落ちる。
片付けが出来ない、整理整頓された部屋には寒さを感じ、上昇志向の強い事なかれ主義の輩を毛嫌いする。つまり、上司の覚えは全くもって目出度くない。
書類仕事は大嫌い、朝の会議には決まって遅刻、メモはどこかに行方不明、頭の中は「何かあったような気がするが…忘れた」の連続で、思い込みや思い入れがミスリードする。
英国はデントン市のフロスト警部である。

彼は、犯罪から巻き起こる当事者達の想いを拾って、抱えながら、捜査する。やり切れない事件を解決する為に。

どうするんだい、この上にまた他の事件なんて、と闇鍋状態に突っ込む。
自虐的とも思えるが、このような仕事ぶり、なんだか身につまされるものが…。
どんな職業でも、仕事であれば人間のダークサイドを見るのは必定だと小生は思うが、彼は警察。将にダークサイドを見るのである。だから、冷徹とはほど遠い彼は、ナイーブではないにせよ、ひりひりと傷を作りながら。

「クリスマスのフロスト」「フロスト日和」「夜のフロスト」と読んで、
次を待っているのだが、
いかんせん、音沙汰無し。
止むなく随分前に買ったペーパーバックをよっこらしょと出して来る。
「Hard FROST」。

面白い。面白いが、読み進めない。
多分邦訳が出れば、一日もかからず読んでしまうのだろうが、
延々と楽しんでいる。
これはこれで、また良い、として。

さてさて、今宵もフロスト警部と共に。
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by sheknows | 2008-02-17 00:07 |

珈琲も紅茶もお茶もお酒も好き


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