年下の男

年下の男が周りには多い。
才能のある若い男の無知と無謀と過信を、
ハラハラしながら、呆れながら観ているのは結構楽しい。
「衰え」という言葉に実感が無いが故に、基本的にはそれに対する気遣いもない。
何もかもが「可能性」で覆われているが故に、彼らは可能性を見いだせない事に対して激しく嫌悪感を持つ。
自分では鉄壁の防御をしているつもりで、こっちから見れば隙だらけ。
突っ走る勢いはあっても、流れをコントロールする技はまだ無い。
未熟で、ブレイク寸前の煌めきを持つ彼らは、自分がもう失った何かを真っ正面に掲げている。

年下の女は普通にゴロゴロしている。
若さが永遠に続くものでは無い事を、彼女達はまだ知らない。
自分がちやほやされるのは、「若さ」という属性に対してである事には気付かない。
甘えたり泣いたりしながら過ごすうちに、笑顔すら変容していくのが面白い。
媚びたり高飛車になったり、「女」というのは何かを分かっているようで分かっていない状態で「テスト」を繰り返す。
誰が見ても美しく、光る時期を走り抜けている。
そのスピードは加速する事に薄々気付いていても、手のうちようが無い。
儚さを感じ取れるのは、全てが終わってからなのかもしれない。

勝手に近寄って来て、勝手にこっちのエネルギーを搾取して行く、
段々育って行くのを見ているのが面白く、楽しい。
一人前になって、ひよっこだった事などすっかり忘れて、
恩知らずな口をきいても、
まあ、それはそれ、そういうものだ。

そう思える程度に、こっちは「熟成」されてしまったが。
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by sheknows | 2005-02-06 20:57 | ロードレース

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