贈答品

色々な物に「凝っている」と、彼方此方の人に言っておくと、その人が、我が輩に物を呉れようとする時に迷わなくていいだろう、と思うので、予めあれこれ有っても困らない物を決めて、吹聴してまわる。曰く、「ジャスミンティーに凝っている」「赤ワインが好きだ」「日本手ぬぐいを集めている」。
我が輩は何についてもこだわりが強く、貰い物をするのに苦労する。貰っておいて言うのもなんだが、要らない物を貰っても、正直ありがたくない。断り切れずに貰ってしまった物を眺めてうんざりするのは良く有る事だ。
呉れる側からも、何かそういう我が輩の態度を感じ取り、物品を渡した時の喜んでいない我が輩の顔を思い浮かべ、気が重くなるらしい。こだわりが過ぎる人間に、贈答品を選ばなくてはならない時の事を考えてみると、思い当たる方は多いのではなかろうか。それが自分の恋人なら、まだ選ぶのも楽しめるだろうが、そんな場合ばかりではない。大人になれば、義理の贈答品がいくら避けても、いくら嫌でも、自動的に増える。「要らない」と言っても無駄なのだ。
そこで、我が輩は考えた。どうせ為さねばならぬ事ならば、お互いに余計な気遣いと気疲れを減らし、快適で嬉しいやり取りを行う事は出来ないか。どうすればいいのか悩み、考え出した苦肉の策である。やむを得ず、であり、決して「楽して色々な日本手ぬぐいが取り揃う」術なぞを使おうとしている訳ではない事をご理解戴きたい。
この方法を成功させる為に肝心なのは、逆説的だが、こだわりが強い物品はリストから外す事である。そういうものは自分で選んで手に入れるべきなのだ。一般的に知られていて、どこでもあるもの(例えば「入浴剤」)をリストにあげるのがミソのようだ。
アマゾンにあるウィッシュリストと似ているが、あれ程に的を絞った要求を投げつけている訳ではないので、直接的過ぎず、呉れる側も貰う側も嬉しい気持をお互いに持つ事が出来る。呉れる方も相手に対して「関心を持っていますよ」という事もそこはかとなくアピール出来る。仲々良いやり方だと思うのだ。
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by sheknows | 2005-01-21 21:20 | ロードレース

珈琲も紅茶もお茶もお酒も好き


by sheknows