別役実のコント教室

人を笑わせる事はとても難しい。
別役実のエッセーを沢山持っているが、主に旅行に行く時やする事がなくて困った時に読む事にしている。この人のエッセーはオカシイのだが、読みながら笑う事は滅多に無い。電車の中や飛行機の中で読んで、いきなり吹き出してしまうような事もない。でもオカシイ。
何と表現したらいいのか迷うが、知能犯の笑い、確信犯の笑いなのだ。「ニヤリと笑う」感じ。そう、ワハハ!ではなく、ニヤリ。
(この感じ、何に似ているかというと、Monty Pythonに似ている。スケッチをズーッと無表情に観ているので端から見ると「ほんとに好きなの?面白くないの?」と不審がられるが、…面白いのだ。)
別役実の戯曲や「不条理の笑い」というヤツが今の時代に受けるのか、は知らないが、単に読み物としても十分楽しめる。本気でコントを学ぶテキストにしようと考えている人にはどの程度役に立つのかは分からないが、笑いの構造をすっきり説明していて、しかも戯曲の書き方、ショートコントの考え方まで身に付く、お買い得な一冊。
「別役実のコント教室」 白水社 
[PR]
by sheknows | 2005-01-17 01:19 |

珈琲も紅茶もお茶もお酒も好き


by sheknows