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HENRY Ⅴ

ヘンリー五世
監督・脚本・出演:ケネス・ブラナー
出演:デレク・ジャコビ、サイモン・シェパード、イアン・ホルム、エマ・トンプソン、ジェラール・ドパルデュー、クリスチャン・ベール、ロビー・コルトレーン
1989年 イギリス

我が輩にはあまり安らかな眠りはない。
大体睡眠時間が少ない。
程良くぐっすり眠りに落ちた頃、丁度起きなくてはならない。
従って朝は非常に機嫌が悪く、
冴えない頭が尚更冴えない。

そしてまた、睡眠中と云えども安らいでいない。
「大変申し訳ありませんっ!」
と寝言しているらしい。
嗚呼。

王は孤独なものである。
王にあって他に無いものは、儀式、セレモニー。
他にあって王に無いものは、安らかな眠り。

我が輩にはセレモニーは無いが、「安らかな眠り」は無い。
従って、半分王様みたいなものだ。
おっほん。
…。

言わずと知れた、シェイクスピア原作。
若きケネス・ブラナーの脚本により、映画化。

15世紀のイギリス。
百年戦争と言われた英仏間の戦いの最中に王位についたヘンリー五世。
アジンコートの戦いを経て、
フランス王女キャサリンとの結婚に至る流れの中
ヘンリー五世の内面を描く。

この「ヘンリー五世」、イギリスが国家的な危機に陥ると上演回数が増えるという。

ケネス・ブラナー、「ハムレット」、「オセロ」も良かったが、これも良い。
デレク・ジャコビ、狂言回しとして登場する。しびれる台詞回し。素晴らしい。
心理探偵フィッツの、というか、ハリー・ポッターシリーズのロビー・コルトレーン。クレジット観るまで彼だとは分からなんだ。
クリスチャン・ベールはまだ子供。小姓の役だ。

さてさて、今夜の眠りは安らかだろうか?
by sheknows | 2005-09-05 22:52 | 映画

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