A man jumps out of an airplane

一人の男が飛行機から飛び降りる
著者:バリー・ユアグロー
訳者:柴田元幸

めったやたらと暑い昼下がり、何もする気にならない。
ここには休むべき木陰はなく、
ココヤシもガジュマルもありはしない。
涼しげなブルーの飲み物もなく、
もちろん寝そべるベンチのあるプールがある訳でもない。
そして、忌々しい事に、
バトラーやポーターは居らず、
重い荷物や面倒な事を片付けるのは我が輩だ。
全身を黄金色にまんべんなく日に焼くかわりに
手の先や鼻の頭だけがやけに色濃くなっている。

どうやら熱が出て来たようだ。
ぼ〜っとする。

そんな状態で、この本を読む。
ぼ〜っとしながら。
トリップである。
気分が悪くなるのと、ニヤニヤ笑うのと、
丁度ギリギリの境の細い塀の上を
フラフラ歩き続ける手のトリップ。

ここに登場する「父と母」との会話を読むと
すでに我が輩には馴染みの感覚であるのが分かる。
しかし、どこで「馴染んだ」のか、
それがさっぱり思い出せないのだ…。
[PR]
by sheknows | 2005-08-08 22:19 |

珈琲も紅茶もお茶もお酒も好き


by sheknows