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Tesis

テシス・次に私が殺される
監督:アレハンドロ・アメナーバル
出演:アナ・トレント、フェレ・マルティネス、エドゥアルド・ノリエガ
1996年 スペイン

「オープン・ユア・アイズ」で知られ、「アザーズ」を撮ったアレハンドロ・アメナーバルの23歳での長編デビュー作。
ヴィクトル・エリセ監督「ミツバチのささやき」のアナ・トレントが主演。「バッド・エデュケーション」のエンリケ:フェレ・マルティネスが冴えない屈折した学生役で、更に「オープン・ユア・アイズ」主演のエドゥアルド・ノリエガはアレハンドロ・アメナーバルの親友であるらしく、顔は良いが得体の知れないハンサムな学生役。

アンヘラが論文の資料にするために求めていた「暴力的な映像」がきっかけで起こる疑惑と恐怖。しかして、そこに内包される人間性の闇。「大衆の求めるもの」、「興味本位」から出た行動の人間の多面性を最も分かり易く現しているのではないのか?残忍さや恐怖へ吸い寄せられる傾向を、さて、あなたは否定できるのだろうか?

ドキュメンタリーではないし、社会派の映像でもないのだが、人間の元々持つ邪悪さを扱いサスペンスとして成功している出色のフィルムである。ただ、映画中のスナッフ・フィルムが生々しくて、誰彼構わずのお勧めは出来ない。「8mm」が駄目な人は止めたほうがよい、と思われる。
by sheknows | 2005-05-21 02:07

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