しとやかな獣

しとやかな獣 日本 1962年
監督:川島雄三
脚本:新藤兼人
出演:若尾文子、川端愛光、伊藤雄之助、山岡久乃、浜田ゆう子、山茶花究、小沢昭一、高松英郎、船越英二、ミヤコ蝶々

その頃、日本ではこんな映画が撮られ、それどころか、正月映画としてババーンと上映されていたとは恐れ入る。
格好良過ぎるぜ、大映。
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団地に住む父母娘息子の4人が中心だが、この4人が飽きれる。4人家族というより4人組。
面白いぐらい良く喋るがその内容は人から金を巻き上げる事ばかりの父親。
甲斐甲斐しく立ち働き露悪的かつ「良識的」に夫を援護する母親。
有名作家の妾になっている娘。
勤めている会社から横領をした息子。
この一家に関わる灰汁の強い人々。
彼らを手玉に取る女。

団地の上階の彼らの住居から、カメラは出ようとしない。
まるで舞台のような台詞攻め。
若尾文子。
濃度の高いフィルムだ。とても、濃いが故に、万人受けはしまいが。

「ビールなんて水みたいなもんなんだからね。」
「蛍光灯になったら壁そのものまで明るくなったような気がして…」
「大声出した方が負けなんだよ」
「別れ際はいい印象を残して別れましょう」

この脚本。
当時の映画製作にはもの凄い才能が集合していた、という事だ。

ミヤコ蝶々の登場シーンをぜひご覧あれよ。
釘付けやわ。
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by sheknows | 2011-11-28 20:55 | 映画

珈琲も紅茶もお茶もお酒も好き


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