曽我簫白

□無頼という愉悦□c0032580_2330046.jpg
不気味な表情を浮かべる寒山拾得で知った曽我簫白の大規模な展示があって観に行った。
18世紀江戸時代の京都で活躍した画家だが、「異色」ぶりは最近大きなブームになった伊藤若沖に勝るとも劣らない。
伊藤若冲の展示を見終わると何だか自然にニヤニヤしてしまうような所があって、気分が高揚するのだが、それとは違って曽我簫白を立て続けに眺めると、疲労困憊、消耗する。

酒を飲み、円山応挙らの売れっ子をライバル視していたらしく、尊大な発言なども残っているようだが、小生は詳しくは知らない。絵に残されたサインも大げさで花印が入っているものもあるが、全てが違う形のようだった。だが、ユーモアが無い訳ではないが、毒を吐きつつ何かを削りつつ描いたかのような絵の数々、注文通りの絵は描かないと決めていたかのような偏屈ぶり、そして孤独をそれらに観て、消耗するのだ。

山並みは異様に鋭く、富士山を描かせればあり得ない形となり、衣は焼き板を重ねたかのような硬質なものとなる。普通なら愛らしさを漂わせて描くであろう幼児が妙で不気味。描かれた龍のブラックホールのような眼。そしてまた強い自意識の現れた絵を支える確かな技術。

我が輩は曾我蕭白が描いた龍が蠢き、鷹が羽ばたく瞬間を何度も思い描いていた。漫画的でもあるのだ、彼の絵は。アニメーション向きとも思える。

地味な作品だが鴉を描いたものが一番印象に残った。
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by sheknows | 2005-04-28 23:30 | 美術


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