el crimen del Padre Amaro
2005年 03月 21日
アマロ神父の罪
2002年 メキシコ
監督:カルロス・カレラ
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、サンチョ・グラシア、アナ・クラウディア・タランコン
メキシコのカトリック事情をよく知らずに観た。
公開当時、大きな上映中止騒ぎを巻き起こしたらしい。
どんな事でも人の秘密をバラしてしまうような内容を描こうと思うと、
それなりに圧力がかかってくるものだろうが、
宗教的な圧力は眼に見える形でも表現しやすいだけに、
マスコミに取り上げられる事にもなるのだろう。
南米の歴史や文化、現在の状況など、何も知らずに居る事に改めて気付く。
好青年が保身の為に堕落して行く姿を描いたフィルムであり、
悲惨な現実をフィクションの形で描くストーリーであり、
自分があの立場なら、どうするのか?と投げかけて来てズシリと重い。
誘惑に負けてしまってからのアマロ神父の姿が見物である。
それまでの清廉なイメージがどんどん崩れていく。
周りに操られているようで、しかし自ら選んで墓穴を掘り続ける男。
「嘘だろ?」という台詞、よくある事だが、男としては最低のシチュエーションで最悪の言葉だ。
この後、アマロ神父はどう生きて行くのか、
保身の為のしたたかさは彼の何を失わせたのだろうか。
「悪」は全ての人に存在し、どのように表出されるかにより、
また受け止め方により、異なる物になってしまう。
徐々にエゴと自覚の無い狡猾をむき出しにするアマロ神父をガエル・ガルシア・ベルナルが演じる。彼は上手い。アップがとても多かったが、彼の視線の配りの上手さがとてもよくわかった。
アメリア役のアナ・クラウディア・タランコン、何かこの人は誰かに似ていると思ったら、
「大草原の小さな家」のメアリー役の人にそっくり。あの瞳。
この濃いフィルム、6週間で撮ったらしい。それも凄い。
2002年 メキシコ
監督:カルロス・カレラ
出演:ガエル・ガルシア・ベルナル、サンチョ・グラシア、アナ・クラウディア・タランコン
メキシコのカトリック事情をよく知らずに観た。
公開当時、大きな上映中止騒ぎを巻き起こしたらしい。
どんな事でも人の秘密をバラしてしまうような内容を描こうと思うと、
それなりに圧力がかかってくるものだろうが、
宗教的な圧力は眼に見える形でも表現しやすいだけに、
マスコミに取り上げられる事にもなるのだろう。
南米の歴史や文化、現在の状況など、何も知らずに居る事に改めて気付く。
好青年が保身の為に堕落して行く姿を描いたフィルムであり、
悲惨な現実をフィクションの形で描くストーリーであり、
自分があの立場なら、どうするのか?と投げかけて来てズシリと重い。
誘惑に負けてしまってからのアマロ神父の姿が見物である。
それまでの清廉なイメージがどんどん崩れていく。
周りに操られているようで、しかし自ら選んで墓穴を掘り続ける男。
「嘘だろ?」という台詞、よくある事だが、男としては最低のシチュエーションで最悪の言葉だ。
この後、アマロ神父はどう生きて行くのか、
保身の為のしたたかさは彼の何を失わせたのだろうか。
「悪」は全ての人に存在し、どのように表出されるかにより、
また受け止め方により、異なる物になってしまう。
徐々にエゴと自覚の無い狡猾をむき出しにするアマロ神父をガエル・ガルシア・ベルナルが演じる。彼は上手い。アップがとても多かったが、彼の視線の配りの上手さがとてもよくわかった。
アメリア役のアナ・クラウディア・タランコン、何かこの人は誰かに似ていると思ったら、
「大草原の小さな家」のメアリー役の人にそっくり。あの瞳。
この濃いフィルム、6週間で撮ったらしい。それも凄い。
by sheknows
| 2005-03-21 01:11